数秒から数十秒でガラスを破り、侵入してしまいます。
ガラスが泥棒に狙われやすいのはこのためです。逆に泥棒は時間がかかるガラスを嫌がります。侵入に5分以上かかると7割以上の泥棒があきらめると言われています。
防犯ガラスは突き破りにくく、侵入するのに時間がかかるガラスなのです。
ガラスの破片は窓の高さの約1/2の範囲に飛び散ります。
外からの飛来物や室内の家具が万一ぶつかっても安全なように、人通りの多い大通りや密集した市街地には、割れても破片の飛び散らない合わせガラスの採用をお願いしています。
複層ガラスは、通常2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入することにより、断熱性を高めたガラスです。
暖房や冷房が軽減されますので、省エネルギー効果とCO2排出量削減効果が得られます。また、ガラスの表面が冷えませんので結露しにくく、「冬温かく、夏涼しい」快適な室内環境をつくることができます。また、2枚のガラスの厚さを異なるものにすることで、防音効果も期待できます。
一概に優劣はつけられませんが、窓の厚さを壁並にかなり厚くできる場合、二重窓の方が高い防音性能が得られるといわれています。
ただ、サッシが2重になることから、開閉の煩わしさとコストアップを伴います。一方、異厚複層ガラスや合わせガラスと気密性の高いサッシの組合せは一枚のサッシでそれなりの防音効果が得られるという利点があります。
一般的なフィルムは、ガラスが飛び散るのを防ぐことを目的にしているので効果は期待できません。また、防犯性能を謳ったフィルムについては、欧米などの公的な規格に定められた試験に合格しているかを確認することが必要です。
フィルムは定期的な貼り替えによりトータルコストが高くなりますし、施工の方法によっては効果が損なわれますので注意が必要です。